矯正歯科治療の流れ

STEP1 初診相談

まずは患者さんのお悩みや疑問などをお聞きします。
実際にお口の中を診査し、歯並びやかみ合わせなどチェックしたあと、おおまかなご説明をいたします。
患者さんは、初診相談の内容をふまえて治療を開始するか、信頼できる歯科医師かを検討しましょう。

STEP 2 精密検査

レントゲン検査・写真撮影(口腔内・顔面)・歯型の採取等を実施します。これをもとに、治療の計画を立てていきます。

STEP 3 治療計画の説明

検査結果等をもとに総合的に診断して、今後の治療方針・治療期間・治療費や装置についてのご説明を行います。
患者さんのご要望・疑問には、充分な話し合いをします。

★子どもの治療の場合・・・・経過観察
子どもの治療の場合、経過を観察しながら治療開始時期を、検討します。必要な場合は、早期治療も行っていきます。

STEP 4 むし歯の治療等

矯正治療を始める前に、むし歯や歯槽膿漏の治療をします。
また、必要な場合は抜歯をします。
装置装着後のむし歯等の予防のため、ブラッシング指導も行っていきます。

STEP 5 治療開始(装置の装着)

装置を装着します。スタンダードエッジワイズ法では、患者さんの歯並びに合わせて、装置を調整していきます。
治療時間はおよそ1時間かかります。

STEP 6 歯の移動(装置の管理・調整)

アーチワイヤーの調整を繰り返し行っていきます。
月に1回の通院で、個人差はありますがおおよそ1年半から2年程度が目安になります。
調整時間はおよそ20分程度。
スタンダードエッジワイズ法は調整に時間がかかるのではと言われますが、技術力のある術者なら通常の時間内で十分に調整を終えることができます。

*外科的矯正治療*
顎の位置関係が大きくずれている患者さんは、外科的矯正治療が必要な場合があります。
このようなときは、矯正歯科医と一般歯科医・口腔外科医が協力して治療にあたります。
手術前の矯正治療(1年程度)を行った後、顎の手術(2週間程度の入院)を行い、手術後に再度、矯正治療(半年から1年程度)をして細かい調整をしていきます。

STEP 7 (装置の取り外し)

矯正装置をすべて取り外します。

STEP 8 (リテーナーの装着)

きちんと矯正された歯並びが後戻りしないように、保定装置(リテーナー)を装着します。
歯が安定するまでは常に装着しなければなりませんが、様子をみながら、装着時間を徐々に減らしていきます。
装着期間は約1年半~2年半程度、定期的に通院して、保定の状況やむし歯等の検診を行います。

STEP 9 (保定装置の取り外し)

保定装置を取り外します。


【治療の目安】
治療内容:矯正装置を装着して歯を少しずつ動かし、歯並び・口元を整えていきます。
治療期間及び回数:平均的に見て動的治療期間はおおよそ2年が目安になります。/その間、1カ月に1回の感覚で通院いただき、保定期間は1年半から2年半程度/3~6か月に1度通院いただきます。
一般的な治療費概算(自費):約88万円 ※症状や矯正装置によります。

リスク・副作用:
・リテーナーを使用しないと後戻りがあります。・個人差はありますが、初めて装置を付けた時は疼痛や圧迫感などが生じます。
・治療前後の比較で稀に歯根吸収が見られることがあります。
・稀に歯が癒着していた場合、動かないことがあります。
・不正咬合の状況により、歯肉退縮やブラックトライアングルが見られる場合があります。
※ 矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。

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