抜歯・非抜歯の考え方

抜歯は痛い!怖い!程度の差こそあれ、誰でも抜歯をするのは嫌だと思います。矯正治療に踏み出せない理由として、「抜歯が怖いから…」という方も少なくないのではないでしょうか。ここでは、矯正治療における抜歯・非抜歯の考え方について、みていきましょう。

矯正治療における抜歯

床矯正をはじめ、抜歯をしない矯正を宣伝文句にしている歯科医院を見受けることがあります。たしかに、歯を抜くのは多かれ少なかれ怖いものですし、健康な歯を抜くのには抵抗がある人も少なくないでしょう。ですが、矯正歯科医として、個別のケースを検査する前から「非抜歯」を謳うこと治療方針には、疑問を感じざるを得ません。

スタンダードエッジワイズ法は抜歯する?

抜歯をするか、非抜歯のまま矯正をするかは、本来、矯正テクニックによるものではありません。患者さんの歯並びや口の中全体を診察して、判断を下すものなのです。
歯科医も、本当は、患者さんの健康な歯を抜きたくはありません。抜歯をしないでも、健康なかみ合わせ、美しい歯並びや口元をつくることができるのなら、抜歯はしません。それでも、ケースによって抜歯をおすすめするには理由があります。

抜歯をすすめるケースとは?

かみ合わせの機能だけを取り戻すための矯正と、同時により美しい口元をつくるための矯正では、抜歯・非抜歯の基準も多少異なってきます。ですが、あえて矯正歯科医が抜歯をすすめる目安を挙げるならば、以下のようになります。

1. 顎の大きさと歯の大きさのつり合いが、著しくとれない場合

2. 上の顎、下の顎、上下両方の顎が前に出すぎていたり、引っ込みすぎていたりした場合

3. かみ合わせが浅すぎたり、深すぎたりして、大臼歯を前後に動かす必要がある場合


これらの条件に当てはまるかどうかは、かみ合わせの模型をつくったり、頭部のX線レントゲン写真を分析したりして(セファロ分析)、矯正歯科医が判断していきます。

スタンダードエッジワイズ法でも、検査の結果、2〜3割の患者さんは抜歯の必要がないとの判断のもと、矯正治療を進めていきます。また、上記の条件に当てはまるけれど「どうしても、抜歯をしたくない」という患者さんに、無理に抜歯を進める歯科医はいないと思われます。
ただ、抜歯をする必要があるケースで、抜歯をしない場合は、矯正治療の結果にリスクを伴うことを、患者さんは、きちんと知っておく必要があります。

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